麗しの、なっとう姫

大きな病気も無く
視力も抜群
歯も丈夫で
肌も強い

これらは全て
幼少期の両親の食育のおかげだと思っています。

朝は白湯に始まり
おやつにはサトウキビをかじり
夕飯はバイクで市場に行って
鮮度の良い物を持ち帰る。

出来合いの物や冷凍品が出された記憶はほとんど無くて
素晴らしい食環境を頂いていたのだなと
大人になってしみじみ感じております。

まぁ食育と言っても
子供の時は作ってくれた食事を
好き嫌い言わずに綺麗に食べることが肝心。

がしかし

小学生にもなると
私も一丁前に苦手なもの
嫌いなものを主張するようになりました。

その中でも長いこと格闘したものが
「納豆」一択!

朝晩と添えられるこの納豆。
どうしても蓋を開けずに逃れたい私と
なんとしてでも食べさせたい両親。

ここからは持久戦になるわけですが
幼稚園や小学校の時間が迫ろうとも
「なっちゃん遊ぼー」とお友達が来ても
食べ終えるまでは席を離れることを許されませんでした。

「いいのよ、いくらでも待つわ」

と毎回余裕な母と
頑なに粘って座り続ける私。。

結局最終的には食べることになるんだけど
粘ったのに報われなかった悔しさなのかなんなのか
毎度ポロポロと涙を流しながら
納豆を食べていました。

そしてある日、呆れた父が放った
「なっとう姫か、お前は」
の一言に思いが爆発。

涙腺が崩壊して
しゃくり上げながら食べた小さな自分が
懐かしく愛しいです。

今朝久しぶりに
当時住んでいたお家の玄関が
夢に現れました。
何もかも、あの時のままで。

なっとう姫へ

私は今、朝も夜も納豆を食べています。
菊ちゃんがあんまり美味しそうに納豆チャーハンを食べるから
一口食べてみたら美味しくって!

私は小粒派、というこだわりまで出来て
無事になっとう姫、卒業しました♡

関連投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る