小さな点でしかなかったあれやこれが
今になって繋がり線になっていく不思議。
 

あの日見たネトフリが
大失敗した出来事が
海外でたまたま入ったパンやさんが
日本国籍を選んだことが
 

その色々な選択から生まれた過去の点が
今の私の手となり足となり
時には知恵を与え、また未来へと押し出してくれている。
 

その見えない心強さに気づいたとき、
私は感謝しながら生きるということの本質が少しだけ理解できた気がした。
 

人為的な謝辞や感謝の気持ちとは別の層の話で、
因果応報や輪廻転生といった魂への理解に近いと思う。
 

過去、現在、未来と区切らずに
これまでの人生を生きてきた沢山の場面の私(点)という集合体こそが、

今日の私の強力な守護神であると理解すると
まずは何よりも自分の魂への感謝の念が溢れてくる。
 

感謝して生きるとは
自分を大切にするとは

それは単体の出来事、
他人に焦点を当てるのではなく、
やはり自分と向き合うこと。

これに尽きる。

言い換えれば
生を受けたこのゼロからの人生を受け入れ
自分を赦し
慈しむこと。

難しいことはいらない。
静かに目を瞑って
心のなかで自分に聞いて見れば良い

「今一番好きなことは何?」
「今日はなぜ怒っていたの?」
「あの人に何を伝えたかったのかな」
「明日はどうやって気分転換したい?」
「そうだ、ドーナツ買いに行こうか!」

といった調子に。
 

嘘はつかない
非難もしない
たどたどしくても良いから素直に答えるというこだけを守って、
日々私の中の声を聞く。
 

シンプルでありながら
この人間に与えられた「自己との対話」という素晴らしい才能は

自我を赦し、気付きをもたらし
やがて大きく前進する力となる。
 

外にではなく
まずは内への感謝を大切に。
 

そんな毎日こそが、
よく耳にする「丁寧な暮らし」というものなのではないか…

と、少しだけ理解を深めた2021年春。
散歩をしながら、ストンと胸に落ちた。

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